大病すると嗜好が変わるという話を耳にしたことはありましたが、理由はわかりませんが私も
特発性冠動脈解離を発症してからかなり味覚が変わった気がします。
退院してからしばらくお酒を飲んでいなかったのですが、数ヶ月経って久しぶりにビールが飲みたくなって当時お気に入りだった缶ビールを飲んだのですが、一口飲んでそれまで感じたことのなかった味が妙に口の中に残ってそれ以上飲むことが出来ませんでした。
他の缶ビールも何種類か試したのですがどれも同じ現象でした。
生ビールや瓶ビールは美味しく飲むことが出来るし、色々な缶詰製品を試してみたのですが特に違和感を感じることはなく、10年経った今でもなぜか缶ビールだけは飲めない(飲みたくない)状況です。
もう一つ飲みたくなくなったのがコーヒー。
発症するまでは、紅茶には全く興味がなく朝から晩までエスプレッソか濃いコーヒーばかり飲んでいたのですが、退院してからしばらくの間はコーヒーの香りも受け付けないような状況で、紅茶や緑茶を飲むようになりました。
最近になってようやく1日1杯くらい飲むようになりましたが、あまり濃いコーヒーはまだ受け付けない感じで基本は紅茶と緑茶ばかり飲んでいます。
心筋梗塞が起きたせいなのか、カテーテルのせいなのか、何が原因なのかわかりませんが
あんなに好きだったコーヒーと缶ビールに興味がなくなってしまったのは自分でも不思議でなりません。
冷静に考えれば、血管の中を異物が通って心臓まで入って大量の薬が投薬されたのですから、何かしら変化が起きて当然ですね。