Sweet Chai’s blog

心筋梗塞で倒れてからの闘病体験記  -Life is still going on-

生死を彷徨って気づいたこと

一度生死を彷徨うと人生観が変わると聞いたことがありましたが、40代で思いもよらず体験して「生きる」ということへの向き合い方が変わりました。

私の場合はきれいなお花畑を見たとか、あの世にいる方が迎えに来たという彷徨いではなく、局部麻酔で意識がずっとある中での彷徨いだったので鮮明に覚えています。

カテーテル検査が終わった途端に経験したことの苦しさが突然襲ってきて「死ぬかも」と思った瞬間、あの世にいる家族に「まだ行けない!ごめん、助けて、お願い」と心の中で何度も叫んでいました。

再度カテーテルを入れてステントを入れるまでの間、数分だったと思いますがもう無理!と思うくらい長く感じました。ステントが入った途端に苦しさがなくなり、それこそ生き返ったという感覚でした。

突然死が多い病気を発症したのにまだ生きているので2度目の人生を貰えたと思っています。

 

以来、生きているのが当たり前だと思っていたのが、生きていることは奇跡の連続なのだということ、1秒先何が起きてもおかしくないのだと改めて考えるようになりました。

奇跡が続いている限り、この世で誰かに必要とされている限り、私に出来ることを一つでも多く残しておこうと。

そう思っていても体調が悪いと身体も心も動きづらく、やはり健康でなければ理想としていることは何もできないのだなと実感しています。